キスに恋して…2
「起きたか?」


「うん…」


「俺、お前んちの前にいんだけど」


「ええ!?」


私は急いで窓から門を見た


「よっ!」


携帯から声がして、目には手を上げる敏之が写る


携帯を切り、玄関へ


家の外に出ると何か持っている


「ほら」


「何?」


「俺の兄貴、パティシエでさ、楓の話をしたら持ってけって。有名な店のケーキだから、皆で食えよ」


「ちょっと待ってて」


私はケーキを持ってお母さんに渡した





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