キスに恋して…2
私達は公園のベンチに座った


私はふと、いつも座る桜の木に目をやった


ココに来るはずのない、あの時の良平の仕草が、目に焼きついている


良平と一緒にいた頃、桜の蕾が膨らんでて、もう少し咲いたら一緒に見ようって約束したんだよね


結局、あの約束は果たせないまま…


良平、たまにはココに来てるのかな?


私との約束…思い出したりしてるのかな?


良平…


あの桜の木…今は寒そうな姿をしているよ…


春から冬へと、随分月日が経っちゃったからね







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