キスに恋して…2
私はソファーに座った


棚の隅に無造作に置かれた雑誌に目が行った


私達が見たワンピースが乗った雑誌…


「お待たせ」


直哉は大きなケーキを持ってきた


「楓!誕生日おめでとう」


そう言いながらロウソクをつけてくれる


「よし!18本!」


私はボーッとロウソクの炎を見ていた


「ほら、楓!願い事を言って一吹きで消せ!願いが叶うから」


「あ…うん…でも願い事なんてな…」


直哉が優しくキスをしてきた


「18歳の初キス!」


「やだっ…」


私は直哉の肩を軽く叩いた





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