キスに恋して…2
「本当に無理だってば!」


直哉はたまに強引な時がある…こうなるといくら言っても聞かない


「用事って?何?」


「お母さんから…頼まれてるの…」


「ふ〜ん…」


「手…離して?」


「イヤだ!」


私は小さな子供に話すような口調で言った


「直哉!?私、離してって言ってるよ?」


「だってさ…俺…楓といたいんだよ」


直哉の表情が寂しそうになったのを私は見逃さなかった






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