キスに恋して…2
第一声がこれ?


「え…ハァ…あの…ハァ…」


「おはよう森下さん…朝っぱらから何してんの?」


「何も…ゴクン…してません…携帯が鳴って…廊下と階段走った…から…」


口が渇き、唾を飲み込んだ


「もうすぐ着くけど…」


「はい…行きます」


携帯を切り、2分でササッとナチュラルメイクをしてお母さんに声をかけた


「行ってくるね」


「すぐ帰るの?」


「わかんない…」


「お母さん、今日友達とランチ行くからいないわよ」


「はぁ〜い」


私は玄関を飛び出し、昨日タクシーを降りた場所までまた走った






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