いつか
3日目、
無事学校に戻ってきた私達。
帰り道、何故か愛良と優祐はいなかった…
必然的に2人きりになる、
あたしと昂平。
「『あっ、あの…』」
重なる声。それすらドキドキするあたし。
「先、良いよ。」
そう言ってくれた。
『あ、ありがと。あのね、これ…誕生日おめでとう。』
「えっ?カード?」
『うん。あ、いらなかったら全然捨てて良いよ…。』
「捨てねーよ。ありがと。
あと、バスのもありがと…。」
『うん…。』
少ない会話だったけど、
心は舞い上がっていた。
明日からまたいつもどうりの日々が始まる。
そのはずなのに、違う未来が見えた気がしたんだ―