いつか
今日は選挙結果発表日。
どきどきしながら、向かうー。
あっー…
五十嵐紅梨という名前の上に花。
そして、松木昂平の所にも。
嬉しくてその場で飛び上がりたいくらいだった。
一人でにやけてたらしく、
後ろから
「何笑ってんの?」
振り向くと、そこにいたのは昂平で…。
『うっうん。通ってたから、さ…』
恥ずかしくって語尾が小さくなる。
あたし、今どんな顔してるんだろう…。
「マジで!?あ!ホントだ…
俺もお前も通ってんじゃん!!」
はいっと差し出された手にあたしは戸惑ってしまった。
「ハイタッチなんだけど?」
『あ、うん!』
そっと出した手に昂平の手が重なった。
パンッ
そうしてあたしの頭は昂平一杯になっていったんだ。