いつか

「おっはよー紅梨♪
やったじゃん!彼、一緒だね?」

『うん♪嬉しい!』

心は舞い上がってるがぴったりの気分。

「ね、紅梨ー?」

背後から誰かに呼ばれた。

『んっ?』

振り向いた先にいたのは、
中1の時に同じクラスだった子だ。

「あのさ、紅梨って昂平のこと、好きなんだよね…?」

え――…?
声が出なかった。
新学期早々そんなことを聞かれると思わなかったから。
誰から聞いたんだろう…と疑問に思いつつも、私は肯定した。


『うん…。そうだけど、なんで?』

「そうなんだ。
うちもね、好きなんだ。」


えっ!?!?!?!?!?
一瞬何言ってるんだろうと思った。
でも、そっか、これは宣戦布告か!
と思い直した。


「だから、えっと…仲良くしません?」

はいっ?
仲良く…する!?
なんでだよー…。

あ、思い出した!由佳だ。名前は。

『えっ?どういうこと?』

訳が分からなくて聞いた。

すると、由佳は

「だから、これから1年よろしくってことです♪」

意味わからん…
ま、いっかぁ―;
もう聞くのが面倒になったのだった。


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