いつか

宣戦布告でもないけど、
何でか宣言されちゃったなぁー


上の空で歩いてた帰り道。
前を歩く昂平を見つけた。

すぅー深呼吸をして話し掛ける。


『昂平!クラス、同じだったね。』


「あー、紅梨か。
あぁ、これからよろしくな。」


やっぱり素っ気ない返事。

少し悲しくなるけど、
いつもの昂平ってことだし…


そのまま会話なんてなく、
一定の距離を保ちながら帰った。

家の前で


「また、明日な。」


『うん。じゃあねー…。』


しばらくあたしは昂平の入っていった、ドアを見つめていた。

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