さくらんぼ
『え?』

『や、俺より小さそうな女の子がいるってダチに聞いてさ!どんな子なんだろうなって思ってたんだ!』

『……』


にかってきれいに並ぶ白い歯を見せて笑うその顔は、まぶしいくらい輝いて見えた。


……見えたけど!


『ちょっと!失礼なこと言わないでくれる!?あんただって小さいじゃん!』


自分と大して差のない男子に小さいだなんて言われて黙っていられるほど、わたしの心は優しくない!

初会話だったというのに、ついつい啖呵を切ってしまい、そんなわたしを見て、桜木も目を丸くしている。

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