さくらんぼ
いくら小さいとはいえ、桜木は男の子だし、これからもっともっと身長が伸びるはず。

それなのに、そんな成長期の男の子とこんな勝負を始めちゃったわたしって、バカ?


「おーい、西島―?」

「わっ!びっくりした!」

「なんだよ、失礼なヤツだなー」


完全に自分の世界にトリップしていたわたしは、急に顔を覗き込まれて思わず声をあげてしまう。


「あー、ごめん」

「別にいいけどさ!
で?いくつだったんだよ」

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