さくらんぼ
そんな桜木の態度が悔しくて、悔しくて、わたしは……、


「146,5㎝!!」


って、近づけてきた耳元で怒鳴りつけてやった。


「ってー!おま、耳壊れたらどうすんだっ」

「っるさい!そういう桜木はどうだったのよ!?」

「俺?俺はねー、へっへー!じゃーん!!」


桜木は不敵な笑みを見せてきたかと思うと、わたしの目の前に結果用紙を突きつけ、わたしはというと、それに穴が空くんじゃないかってくらい食い入るようにその数字を見続けた。

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