さくらんぼ
小さいけどちょっと強引で、でもいつも明るくて笑顔が耐えないそんな桜木を好きになるのに時間はかからなかったんだ。


「また負けたんだ」

「……」

「ま、コレばっかりは仕方ないよねー」


それまで黙ってわたしたちのやり取りを見ていたコハが、わたしの肩を叩きうんうんとうなずく。


「……次は負けないもん」

「それ、前にも言ってなかった?」

「あうっ」

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