Rainy-Rainy
何かの音が聞こえる。
「んぁ……」
目を覚まして、ぼーっと時計を探すと、もう九時を回っていた。
眠っていたのか…。
今日は寝不足で疲れていたから、仕方ない。
学校から帰ってきて、制服のままベッドに倒れこんだ事を覚えている。
プルルルル…
あ、携帯が鳴ってる。
そういえば、鞄に入れっぱなしのままだよ。
「はいはい、今出ますよー」
ズレていた眼帯を直しながら、スクールバッグの底から、白いフレームの携帯を取り出す。
ピッ。
「ふぁい…もしもし」
『あ、もしもし?ウチやけど』
ウチウチ詐欺?
……そんな訳無いよね。
というか、聞き間違いようのない、この関西弁。
私の知り合いに、関西弁をしゃべる人は他にいない。
「千鶴?どうしたの?」
私はまだ半分眠った頭で、千鶴に尋ねる。
『あん、寝とったんか。ごめんな』
「いいよ、大丈夫。どうしたの?」
『あ、あのな、今からウチへ来んか?』
今から?
私はすっとカーテンを引いて、外を見る。
雨が降っていた。
「雨降ってるよ」
『それでも、来て欲しい』
何か、あるのかな?
後ろで人の声がたくさん聞こえるから、外にいるんだろうけど。
「何かあったの?」
『ちょっと、な』
千鶴はどうにも歯切れが悪い。
いつもとトーンも違うし。
「んぁ……」
目を覚まして、ぼーっと時計を探すと、もう九時を回っていた。
眠っていたのか…。
今日は寝不足で疲れていたから、仕方ない。
学校から帰ってきて、制服のままベッドに倒れこんだ事を覚えている。
プルルルル…
あ、携帯が鳴ってる。
そういえば、鞄に入れっぱなしのままだよ。
「はいはい、今出ますよー」
ズレていた眼帯を直しながら、スクールバッグの底から、白いフレームの携帯を取り出す。
ピッ。
「ふぁい…もしもし」
『あ、もしもし?ウチやけど』
ウチウチ詐欺?
……そんな訳無いよね。
というか、聞き間違いようのない、この関西弁。
私の知り合いに、関西弁をしゃべる人は他にいない。
「千鶴?どうしたの?」
私はまだ半分眠った頭で、千鶴に尋ねる。
『あん、寝とったんか。ごめんな』
「いいよ、大丈夫。どうしたの?」
『あ、あのな、今からウチへ来んか?』
今から?
私はすっとカーテンを引いて、外を見る。
雨が降っていた。
「雨降ってるよ」
『それでも、来て欲しい』
何か、あるのかな?
後ろで人の声がたくさん聞こえるから、外にいるんだろうけど。
「何かあったの?」
『ちょっと、な』
千鶴はどうにも歯切れが悪い。
いつもとトーンも違うし。