Rainy-Rainy
−Shizuka−
カーテンの隙間から差し込んだ日差しで、私、久我静香は目を覚ました。
時刻は七時少し前。
確か、疲れ切ってベッドに倒れ込んだのが五時過ぎだったから、二時間弱しか寝ていない事になる。
「あー……」
体を起こそうとしたが、予想外に体が重くて諦める。
そうしてだらし無く腕を広げ、天井を見上げた。
体が痛い。
しかも汗ばんでいて、ベタベタで、気持ち悪いったら無い。
シャワー、浴びないと。
さすがにこのまま桂くん達に会ったら、匂いとか色々良くなさそうだ。
「……うー…」
でも、体が痛くて動かなかった。
寝不足で疲れてるってのもあるけど、実際に足やら腕に痣がたくさん出来ている。
それに、腹部が突き刺すように痛みを訴えていた。
ちなみに右目が見えないけど、これは元々。
とにかく、見事なまでに満身創痍。
事故に遭ったんじゃないかって位に、私はボロボロだ。