美女で野獣
―バンッ
教室がざわめく。
その視線の先には…
「きーなっ♪」
チャラ男ぉお―っ?!
なんだアイツ、ピアスつけてんじゃねーか!
髪の毛金髪ぅーっ?!
チャラ男だ…
「きゃぁあ!恵よぉっ!!」
あれが、恵…。
恵というヤツが、紀奈の側に近づいてくる。
「紀奈♪」
慣れた手つきで恵はそっと紀奈の頬を撫でる。
「け…ぃっ!!」
恵の手を振り払おうとバタバタともがいている。
「や…めてってばっ!!」
「あなたなんて知りませんわ!」
紀奈のこんな声、聞いたことあったか?
トゲなんてどこにある?
ミルクのようにしっとりとした甘い声じゃないか。
あんなに頬を赤く染めて…
「照れんなよ。紀奈」
「やめてってばぁっ!!」
「可愛いヤツだなぁ。」
べたべた紀奈に触ってんじゃねーよ。
紀奈、お前のその力なら、そんなヤツぶん殴れるだろーが…
なんで、そんな―
ぁーもーしらねー
勝手にしろ
「はや…と」
紀奈と目が合う。
すぐ逸らした。
もうしらねーよ。
「ちょっと、恵君?授業つぶすつもり?」
さすがに痺れを切らした古文の先生が怒鳴り散らし始める。
「さっせーん☆」
恵は、へらっとして軽く紀奈の頭をなでドアからでて行った。
Pi…
携帯が鳴る
受信者:紀奈
"話がしたい。体育館裏に来い。"
Pi
"イヤだ"
"お願いだ"
"勝手にしろ"
それからも、たくさん紀奈からメールが来たが、全て無視した。
教室がざわめく。
その視線の先には…
「きーなっ♪」
チャラ男ぉお―っ?!
なんだアイツ、ピアスつけてんじゃねーか!
髪の毛金髪ぅーっ?!
チャラ男だ…
「きゃぁあ!恵よぉっ!!」
あれが、恵…。
恵というヤツが、紀奈の側に近づいてくる。
「紀奈♪」
慣れた手つきで恵はそっと紀奈の頬を撫でる。
「け…ぃっ!!」
恵の手を振り払おうとバタバタともがいている。
「や…めてってばっ!!」
「あなたなんて知りませんわ!」
紀奈のこんな声、聞いたことあったか?
トゲなんてどこにある?
ミルクのようにしっとりとした甘い声じゃないか。
あんなに頬を赤く染めて…
「照れんなよ。紀奈」
「やめてってばぁっ!!」
「可愛いヤツだなぁ。」
べたべた紀奈に触ってんじゃねーよ。
紀奈、お前のその力なら、そんなヤツぶん殴れるだろーが…
なんで、そんな―
ぁーもーしらねー
勝手にしろ
「はや…と」
紀奈と目が合う。
すぐ逸らした。
もうしらねーよ。
「ちょっと、恵君?授業つぶすつもり?」
さすがに痺れを切らした古文の先生が怒鳴り散らし始める。
「さっせーん☆」
恵は、へらっとして軽く紀奈の頭をなでドアからでて行った。
Pi…
携帯が鳴る
受信者:紀奈
"話がしたい。体育館裏に来い。"
Pi
"イヤだ"
"お願いだ"
"勝手にしろ"
それからも、たくさん紀奈からメールが来たが、全て無視した。