美女で野獣
「あのな~…ヒトは外見じゃねーだろ?どれだけ相手を思ってるか、愛してるかだろ?外見なんて二の次なんだよ!」

教室にはカーテンが風で靡く音しか響かない。
静けさが、ボク等を包む。


「ヒトを外見で判断するな。」

お前みたいな考えをするやつ、だいっ嫌いなんだよ。


「中身のないロボットなんて要らない。愛してる、それだけじゃダメか?」




コレは、ボクの本当の気持―

「紀奈を愛してる、それだけじゃダメか?」

「…っもーいい、とっととでてけ!」
「言われなくてもお前の前にはいねーよ」


「もう1度言う、ボクの女に手ぇだすな」



「わかったよ」
恵が両手を挙げて降参ポーズをする

「オレさ、お前らの1こ上なんだよ、年。
ちょっとからかってやろうとおもって転入生の
フリしてた…
ごめんな」

ビックリで声がでない
そういえば前紀奈が1こ上の人ってゆってた…


「じゃーなッ★」


嵐が去った…








「隼人…ありがと」
学校の帰りに、そのまま紀奈の部屋に連れてこられたんだった…。

「なんのコト?」
「へ?」

「よく…覚えてないから。」

あぁ、なんて可愛くないことを言ってしまうんだ?ボクは…。

ぴしっ(怒りで血管がぶちきれた音です…)

「さいってーっ!!全部嘘だったってコト?」
「ちが…!!」

バキッ
「でてけぇーっ!!バカ隼人ぉ!!」
なんで、こうなるんんだよお…

「ぁほぉ…。」


バンッ

追い出された…。

「あほやね~。」
「孝太郎?!」
そこには、ガムを噛んでいる孝太郎が佇んでいた。

「最近お前ですぎだっつーの!」
「ぇえやんそんくらい★」

コイツばっか紀奈と仲良くしやがってムカつく!








< 26 / 76 >

この作品をシェア

pagetop