美女で野獣
「なるほど…お前頑張ったなぁ~そんなキャラ
やないやんけ?」

ホント、自分でもビックリしてる…

「紀奈のコトだと思ったら、なんかああなった。つか、関西弁ばっか使ってるな。お前。」

「気に入ったんや☆んで、なんでそんなヒドイコト紀奈に言うたん?」
「だって、あんなにでしゃばったし。」


「ふざけんな!!」

…ビックリした…孝太郎、そんな顔するんだ。

「紀奈は、それが嬉しかったんだ!」
「そんなことないよ、紀奈に、きっと迷惑かけたと思う。」


「いつまで逃げるつもりだ隼人。」
胸に、鉛が埋まってるみたいに重い…。

「行け、お前の気持伝えやがれ。」


「了解」



「紀奈っ!!」
「はや…と」

ボクの、本当の、気持ー…。

「ごめん。全部しっかり覚えてる。」
「へ?」

「紀奈が、ボクの女だったらいいな。トカ////」
うぁ~はずかしぃいい!!

「…」
あーもーっ!

「ひ…姫、王子はボクでよろしいですか?」

「はや…///」
なんてくさいセリフを言うんだボクはーっ!!


「ハイ。」
「へ?」

「つか、隼人じゃなきゃダメ。」




―や…やりました!!
男隼人、この時をどれほど待ちわびたか…

「にしても、よかった♪」
「ぅん?」

「隼人、なかなか王子役やってくれなそうだったからさ☆」

???

なんのコトだ?あれ?

「どーした、隼人?」
「ぁの…どーゆーコトか…」

「はぁ?人魚姫のことだろ?演劇祭でやる」
な…な…なんでこーなるのぉ?!

紀奈、鈍感すぎだろ!なんでこの流れでそーなるんだぁあ…!!


「よろしくな、隼人王子☆」


ぁーもー!!
前言撤回だぁあ!


紀奈は、ボクの姫じゃないです。
人魚姫です。

とうぶん…ボク達は変わらない…かな(泣)



ちゃんちゃんっ♪

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