美女で野獣
[王子…?!
私の夢を見ておられるのですか??]


[どこにいるのですか?私の姫]

眠りながらも人魚姫を思い恋に焦がれる王子



「王子…私此処におります

貴方は残酷な人です。心だけ奪ってきえてしまうのですから



さよなら王子



私の愛したヒト」



『わーっ!!』
パチパチパチパチ――

鳴り止まない拍手がボク達をとりまいた

なんて気持ちいいんだ!!







「今日は楽しかったな★」
「ぅん」

演劇祭が終わり、今は道具をクラスに運んでる
ちなみにみんな帰ったので2人きり…


「なぁ、教えてくれ」





「紀奈…だよ」

「ぇ?」

紀奈は口を手でふさぎ、信じられないというように目をパチパチと瞬かせた


「紀奈のこと考えたらなんか上手くいったんだ…紀奈のおかげだよ、ありがとう。」

やっと言えたボクのキモチ


「私もだよ。隼人のこと考えてた…

ぁんがとな」


紀奈…
そんなに真っ赤になってなんて可愛いんだ
独占したくなる


「紀奈…」

かくんっ


紀奈はいきなり近くにあったいすに倒れこむように座った



「紀奈…??」


「くー…」


寝てるー?!
寝てるんですか?!

WAO!!ハートブレイク!!

ボクは緊張で心臓がバックンバックンしてるっていうのにー


「疲れてたんだね」
なんて顔して眠るんだろう

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