美女で野獣
「ぁあーっ!!」
ボクはとりあえず叫びたくなったので叫んでおいた
今はボク、孝太郎、紀奈で紀奈の家に集合して作戦会議中。
難しいことと女の子の気持ちが全く理解できない僕はすでに頭からぷすぷすと湯気がでてきそうだ
「難しいな…どうするか」
紀奈はお上品に紅茶を飲む
「どーするもこーするも本人しだいだっちゃ」
ソレとは対照的に孝太郎は自分の口から30CMほど紅茶のカップをはなし
見事に口の中に紅茶をいれる
ぷはっと一息つくと
「いつだって幸せになるキーを持ってるのは自分なんだっちゃ」
口の周りについた紅茶を手でぐいっと拭う
「踏み出すか、踏み出せないか。そのための手助けをするのがボク達ってことだな」
「聞き込みだな!それは私に任せろ!!」
紀奈は自分の胸の前にガッツポーズを2つつくた
そういう系は、紀奈の得意分野なんだろう
さっそく次の日から紀奈の作戦は始まった
「2人っきりで…話せるかなぁ??」
紀奈はさらさらの髪をたなびかせ
上目遣いで女の子達に聞き込みを続ける
にしても…
複雑だ
どうよ?
好きな女の子が自分よりはるかに女の子にモテモテって…
「隼人、いたわ」
早っ!!
紀奈はボクに流し目をおくる
紀奈に捕まった女の子はもじもじとし、顔を赤らめながら話し始めた
「ま…前見たんですけど体育の授業中とかみんながいないときに呼び出ししてて…私はよくわかんないんですけど…すみません」