美女で野獣
「ぃいえ、ありがとうございます、感謝いたしますわ」
100㌫イチコロ悩殺スマイル!
「はぃい…」
紀奈のキラキラオーラで足をふらつかせながらも女の子は立ち去った
「紀奈…」
「私1人で大丈夫よ?」
紀奈はボクの前にちょこんっと立つ
「生徒会のしごとがあるって言えば、いくらでも授業を抜け出すことが出来るわ」
「ごめん…側にいてあげられなくて」
此処の高校はかなり頭のいいところだから
無断で授業を抜け出すなんてことしたら、即停学は免れないだろう
なんて頼りないヤツ…
「だいじょーぶっ!!」
ボクは今できる限りの最大の微笑みを紀奈におくった
「紀奈なら大丈夫!!」
「はやっ―」
紀奈はびっくりしたのか、頬を赤らめた
「顔赤いけどー?」
「おめーのせいだアホっ!!」
紀奈に軽くでこピンの刑をされた
「まぁいい」
ふかく深呼吸。
「がんばる」
「うん!」
ごめんね、紀奈―
がんばって
準備万端!!
今は、紗亜夜のクラスは体育!今ならしっぽをつかめるはずよ!!
私はこそこそと1年の校舎に忍び込む
「!」
目の前を女の子の軍団が通る
その中心にいる…
あのが、紗亜夜―
確かに可愛い。
集団は女子トイレに入る
私もすかさず後をつけてく
だんっ
大きな鈍い音―
トイレの壁に紗亜夜が押さえつけられている
「ぅぐう…」