美女で野獣
「っはあーッ」
幸せのため息…♪なんて素敵なんだ!!
1人でにやにやしてしまう

「最高ッ」

周りから冷たい目で見られてるけどそんなの気にしないもんッ★

「おはようございます」
姫のご登場

『おはようございます!!』
毎朝の恒例行事、紀奈様ファンクラブ

「おはよ、紀奈」



「ああ、おはようございます」


んッ?!

「き…な?」
「…」

怒らせた…?
なんで、シカト?

ボク達恋人になったんだよね?いつもとかわらなすぎじゃ…


ごめんね隼人、悪気があるわけじゃないの、許して

ただ恋に臆病な私はどう接したらいいかわからない
怖くて怖くてたまらない

あぁ、隼人、好きよ
なのにどう表せばいいかわからない

「紀奈ッ」
「こたろ…」

孝太郎は紀奈に抱きつく

「ぎゅじゃないッ!」

ボクはあわてて孝太郎の手をほどく


「すぐに紀奈に触るな!」
「スキンシップだっちゃッ!」

「るっせーッ!」
いらいらするなぁ…

「なんで隼人が決めるっちゃ?」




「ボクの彼女だからだ」



教室がざわめいた


「なに言ってるっちゃ隼人、そんなわけないっちゃ」
へらへら笑いながらボクにでこピンする
まわりも笑い始める


紀奈はいつもどうり無言で生徒会の仕事をしている

「ひどいよ、紀奈」
「はや…」


「隼人ーッ?チョコ食べようぜッ」
そういって孝太郎はボクの口にチョコを入れる


なんで?紀奈
なぜそんない冷たい顔をするの?

昨日はあんなに幸せだったのに
昨日の笑顔はなんだったの??



キーンコーン

シカトされるならメールだッ!
pi

〝なんでシカトすんの?〝

前の席の紀奈がカバンから携帯を取り出した

紀奈ッ!!

< 50 / 76 >

この作品をシェア

pagetop