美女で野獣
ガラッ


ボクの背後でドアが開く音

「紀奈ッ!」
「はぁッ…はや…と」
紀奈わ肩で息をしてる。急いで走ってきてくれたんだろう

「ごめ…んなさ」

瞳に涙をためる紀奈が愛しくて愛しくて今すぐ抱きしめたかった

「隼人が紗亜夜と話してると、苦しくて息もできなかった。どうすればいい?」


「んッ…」



気づくと、もう紀奈をぎゅっと抱きしめていた

「ごめんね、不安にさせてたボクも同じ。孝太郎と話す紀奈を見たらそうなっちゃったよ、でもね、ボクが愛してるのは紀奈だけだから」

「紀奈は、世界でただ1人の大切な人。紀奈以上に愛してる人なんていない」

恥ずかしいけれど、ボクが伝えたい想い…


紀奈に伝わって欲しいから

「正直、紀奈が嫉妬してくれて嬉しい。嫉妬は分かりやすい愛のバロメーターだから。
ボクの事、愛してくれてるってことだよね」

「調子に乗るな」

紀奈がびしっとボクのおでこをつつく
「自惚れすぎました」


「嘘」



にこっと紀奈は笑う



「自惚れてちょーだい」


くすっと紀奈が笑ったと思ったらもう次の瞬間には紀奈で視界が埋まってて
ふわっとした紀奈の匂いが鼻を掠めた

「ん…」
紀奈との始めてのキスは
優しくて甘かった


やっと、ボクらは愛を見つけたんだね






「大好き」

「ボクも」

場所は変更して紀奈の家

ガラッ

「じいッ」
「紀奈様…隼人様と…そうですか、私は嬉しいです」
勝手になっとくしはじめるジイ

「あ…ありがとう」


「でわ」
何事もなかったかのようにジイはまた部屋をでていった」

なんだったんだ
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