constellation
その日も人間たちのところは『冬』という季節で。
私たちの作った星座がより鮮明に人々に届いていた。

そして、いつもより多いドリームパウダーは、人々のところへ『雪』と一緒に落ちた。


「雪……?粉……?」


1人、ベンチに座って、舞う雪と一緒に落ちた『粉』に気づいた。

少し悲しそうな瞳に白い雪が映る。


偶然だったんだ。私が、落ちた星を拾いにきたとき。あの人は、私を見て微笑んだ。偶然。
だって、星が落ちたのさえ、偶然だったのだから。
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