向日葵のうた
「違うよ?お兄ちゃん!あたしの言い方が悪かったよ…」




お兄ちゃんはまだ寂しそうな悲しそうな目をしたままあたしをみている。




「まぁ、とりあえず座りなよ?向日葵」





あたしはただ突っ立っていたのだ…。





お兄ちゃんはクスクス笑っていた。






あたしはベットに腰掛けた。






「あたしビックリしたんだよ。だから…」





お兄ちゃんは椅子から立ち上がってあたしの隣に腰掛けた。





「あははは…大丈夫だよ?向日葵。分かってるさ?向日葵の反応が可愛くてつい…」





さっきの寂しそうな悲しそうな目とは打って変わって、いつもの優しい瞳をしてあたしを見ていた。





あたしを見ている証拠にお兄ちゃんの綺麗な瞳にはあたしが写し出されていた。




「もぉ…ビックリしたよ…」
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