眠り姫
始まりの唄
人間はさわがしい生き物だ。
座って本を読みながら琉南は思った。
「テストの点数最悪だったー
むかつくー」
――――お前が努力しなかったから
悪いんだろーが。
「新任の先生、かっこつけてて
何かウザイよねー。」
――――この間までイケメンとかいって
騒いでいたくせに。
馬鹿みたい。
小鳥みたいに五月蝿い。
いや、
小鳥の方がまだ良いかも知れない。
どうも回りのやつは理解できない。
自己中でナルシストで我が儘な
奴ばかりだ。
私の友達理想像が高いのか、
性格が歪んでるせいなのか。
入学して一年、
進級して1ヶ月がたったが
未だにクラスに馴染めずにいた。