先生と私のたった一度の恋

4

夕日が部屋に射し込んで、先生が眩しく見えた。


かっこよくて、子供ぽくて、でも、とっても優しい。

たった1日で、私はこんなにも先生に堕ちている。
こんな思いは…
許されないのに。

私が1人、考え混んでいると難波先生が私の顔をのぞきこむように近づける。


「な、何ですか?難波先生!!」


全く気づかなかった私は、パッと先生から離れた。
すると、後ろにあった椅子に私はつまづいてしまった。


「きゃっ」

「っ!儚、危ない!」


咄嗟に先生が私の体を引いて、抱き寄せてくれた為に転ぶことがなかった。


「す、すいません!
ありがとござ…」


私が顔を上げると、すぐそこには先生の顔が…


ドキンッ


ドキンッ


ドキンッ



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