先生と私のたった一度の恋

7

「わ、悪い…」


そう言って先生は、部屋の扉を開けた。
そこに居たのは、やっぱり琢磨先輩で先生の腕を引っ張りながら、階段を下りて行った。


先生が居なくなった部屋で、私は大きいベッドに倒れこんだ。

まだ、心臓がドキドキしている。


「先生…」


ポツリと言って、私は目を閉じてみる。
顔が火照ったように熱が抜けない。


目を閉じて今日あったことを思い返す。

いろんな意味で疲れた。


「先生…大好き…」


ポツリと言って、私は少し眠ることにした。


その言葉を、扉の外で先生が聞いてるとも知らずに…

コンコンと扉が叩かれた。
その音で私は浅い眠りから目覚めた。


「おーい。儚」


その声で私は一気に覚醒した。
その声は、先生だった。


私は慌て扉を開けた。
そこには、先生と奈々先輩がいた。

「な、何でしょう?」

私は、先生の顔がまともに見れなかった。

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