先生と私のたった一度の恋

10-仁也side-

-仁也side-



俺は…儚に想いを伝えるつもりはなかった。




だけど、実際に儚と二人きりになると、その想いを抑える事は出来なくて…



あの時、琢磨が来なきゃきっと俺は…
儚に想いを伝えていた。




十歳の差



教師と生徒…


ただでさえも不利な恋。



一体誰が応援なんてするだろうか。
だから俺は、仮面を被る。


せめて儚の前では“良い先生”でいたいから。


でも、



もし、儚が同じ気持ちだったら一緒に居たいと思うのは、俺のエゴか?




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