先生と私のたった一度の恋

4

「誠ちゃん。」



私が話しかけると、誠ちゃんは、ハッとして私を見た。


「知鶴ちゃんと、知り合いなの?」


私が言うと誠ちゃんは驚いてた。


誠ちゃんがいきなり笑い出す。


「儚〜。
知鶴は、男だぜ?」


沈黙…



「えぇ!」


私が驚きで叫ぶと、先生の声がしたために、私達は一組の列に並んだ。



クラスにつくと、真新しい机に座る。

そこには、ご丁寧に名前まで書いた紙があった。



私の隣は誠ちゃん。


前は知鶴ちゃん…じゃなくて知鶴くん。


「ごめんなさい。知鶴くん。」



だって、知鶴くんは制服が届いてないのか
私服だったから。

「いいよ。

よく間違えられるんだ。」


そんな話をしていると、

後ろから


「チッ」

って舌打ちが聞こえた。


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