イジワルな唇_secretkiss_


「プッ‥ハハッ」


クスクスと肩を震わせながら笑う。


ナセくん面白い…


『んだよっ‥で、どこなんだよ家。』


「見て。あの公園の隣に赤い屋根があるでしょ?そこなんだ」


笑顔でそう言うとナセくんは『早く送るから…』と言ってまた強く引っ張られた。


あ‥‥‥。


ナセくんの頬に瞳を向ける。


「………」


恥ずかしいのか頬が少し赤らんで見える。


照れてる…?


口角が歪む。


「フフッ…」


『なに笑ってんだよ』


そう言われてデコピンをくらう。


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