イジワルな唇_secretkiss_
「えっ、空キレイだなぁって思って!」
アハハと苦笑いを浮かべながら美穂に言うと「そう?」と首を傾げながらまた笑顔に戻った。
息を吐いてまた視線を戻す。
ボールを投げて怪我しながらも走る姿。
やっぱり、ナセくんだっ!
やっぱ野球部だったんだ―‥
ボッーとしながらナセくんを見つめる。
…ん?何か忘れて…
ブンブンと頭を振ってフェンスをギュッと握り締める。
キス…されたんだったーっ!
「ねぇ、いいでしょ心愛!一緒にはいろーよ!」
「ご、ごめん。あたし剣道部がいいし…それに、野球部のマネージャーなんていっぱい候補いると思うから、さ。ね?」
美穂からの視線を受け流して冷や汗をかきながらなだめる。