イジワルな唇_secretkiss_
「あ…れ?」
確かに野球をしてる男の子達はいるけど‥‥
ナセくんはいない。
「別に‥いいけど」
ナセくんがいなくても寂しくなんかないし‥。
スタスタとグラウンドを通り過ぎようとした時、横から声をかけられた。
『昨日のネーチャンじゃん!今日も一緒に野球やろ!』
「え‥?あたし?」
うんうんと頷きながら無邪気な笑顔でこちらを見つめる。
「いいよ!じゃあ、どっちが勝つか勝負だからね!」
自然と口角がほころぶ。
よーし、頑張るぞ!