イジワルな唇_secretkiss_


『…プッ』


ハハッと吹き出すナセくんの声。


「なっ、何笑って―‥」


フイッと後ろを向き口を閉ざす。


だって―‥


『ハハッ…ん?何だよ』


カアアッ


「別に…!見てない!」


ドクン…ドクン…


そんな笑顔、反則だよ





―――――
――‥


「あのー」


帰り道を歩きながらチラッと横に視線を送る。


『んー?歩いてる』


「じゃなくて!何で着いてきてるんですか!?」

ナセくんを睨み付けてムッと足を止める。


『フッ…何でだと思う?』

トクンッ…


不敵な笑みを浮かべながらわたしを見つめる。


グイッ


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