イジワルな唇_secretkiss_


「あ!あたしも早くしないと遅れる」


そう呟くとすぐさましたくを終えて家を出た。






「では、この文章を読んでくれる方。」


シーン・・・


「分かりました。では、長瀬くん読んでくれるかしら・・?」


また沈黙が続き、先生がゴホンと相槌を打つ。


長瀬って誰だろ・・・?


「長瀬くん。いないのかしら?」


「ねぇ心愛。」


こそりと美穂が後ろを向き、口を開く。


「ん?何?」


「先生、ヤバくない?あの先生、恐いって有名らしいよ」


「え・・・大丈夫かな?」


その時、後ろの席がガタンッと音を立てた。


「あら、あなたが長瀬くんね。なんで呼んでも・・」


『世界が滅びる。とゆうことに関して彼は・・・』


黙々と話し出す彼。


もしかして、後ろにいたのが彼・・長瀬くん?






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