イジワルな唇_secretkiss_


バンッ


床に倒れ、顔を歪める。


痛た……。


立ち上がろうと顔をあげた瞬間、目を疑った。


「長瀬・・・くん?」


グイッ


「キャッ…!?」



腕を引き寄せられたまま立ち上がると手が離された。



もしかして・・・・。



「あ、ありがとう!その…立ち上がらせて、くれて?」


頬を緩ませて長瀬くんを見つめる。


『………』


あれ?


「なーがーせーくんっ!部活何入ってるの?あ!もしまだ何も入ってなかったら剣道なんてどう?すごい楽しいんだよ!まぁきついけど・・でも、楽しいんだ!」



笑顔でそう言いながら長瀬くんがいないのに気付く。



「あれ?おっかしいなぁ…まぁいいか」


そう呟いてあることに気付いた。


・・・そうだった、部活いかないと!







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