イジワルな唇_secretkiss_


「ファイットー!もう一周!!」



武道場に息切れと部長の声が響く。


「ハァッ・・・ハッ」


額から汗がにじむ。


あともうちょっと・・・!


ピーッ…


「整列ー!…よし、みんなお疲れ様!今日はもうこれで終りね。きりーつ、礼!」


「「「お疲れさまでしたぁッ!」」」


タオルで汗を拭いていると後ろから声をかけられた。


「終わったぁ・・・あ、心愛!」


「紗江・・ん?何?」


首を傾げてそう言うとタオルを首に巻いた。


「この後、ゆりあ達とカラオケ行くんだけど一緒に行かない?」


「ごめん!まだちょっと練習したいから・・・時間あったら行くね、前行ったとこでしょ?」


「うん、そっか。ならこれたら来いよー?8時半位までいると思うし・・・ガンバレ!じゃねー!」


「じゃあねー!ゆりあ達によろしく!」


紗江の姿が見えなくなるまで手を振るとひとり、防具を身につけ練習に取り込んだ。







< 30 / 43 >

この作品をシェア

pagetop