イジワルな唇_secretkiss_
「ファイットー!もう一周!!」
武道場に息切れと部長の声が響く。
「ハァッ・・・ハッ」
額から汗がにじむ。
あともうちょっと・・・!
ピーッ…
「整列ー!…よし、みんなお疲れ様!今日はもうこれで終りね。きりーつ、礼!」
「「「お疲れさまでしたぁッ!」」」
タオルで汗を拭いていると後ろから声をかけられた。
「終わったぁ・・・あ、心愛!」
「紗江・・ん?何?」
首を傾げてそう言うとタオルを首に巻いた。
「この後、ゆりあ達とカラオケ行くんだけど一緒に行かない?」
「ごめん!まだちょっと練習したいから・・・時間あったら行くね、前行ったとこでしょ?」
「うん、そっか。ならこれたら来いよー?8時半位までいると思うし・・・ガンバレ!じゃねー!」
「じゃあねー!ゆりあ達によろしく!」
紗江の姿が見えなくなるまで手を振るとひとり、防具を身につけ練習に取り込んだ。