イジワルな唇_secretkiss_
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時間は10時半過ぎ。
「はぁ・・」
きゅっとベッドに寝転がりながら両手で布団の端をつかむ。
あんま眠くないな・・・。
「あ、そうだ」
カラオケ終わった時、紗江が「メール送ったんだよ、一昨日」とか言ってたような…。
パソコンの前に行き、かちっと画面を開く。
あ!あった。
なんて思いつつ受信ボックスを開くと紗江からのメールを読んだ。
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心愛へ
今日はきてくれてありがとなっ!
剣道の練習まで削ってくれて。
まぁあたしも剣道部何だけど・・(笑)
あのね・・・ダメだって分かってるんだけど
あたし、好きな人がいるんだっ!
ずっと、ずっと前から好きなんだけど・・・。
内緒だからね?
その好きな人って言うの、佐東先輩なんだ。
分かるかな?ほら、そよな先輩が好きな人。
分かる?でも、なんか急にごめんね・・。
けどね、誰かに聞いてほしくて・・・。
最低だよね。だけど佐東先輩がほんとすきなの。
なんか長文になってごめん。
聞いてくれてありがとね、重苦しい話でごめん。
おやすみ!!
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「紗江・・・・」
一人、ぽつりと呟いてマウスを持つ手に力を込めた。