イジワルな唇_secretkiss_


パッと視線を上げる


トクンッ


高鳴る鼓動。


『ふーん、そうか。なら、やってくか?楽しいし』


満面の笑みで無邪気な子供のような笑顔。


え?あ、なにこれ…


トクンッ…トクンッ…


鳴り止まない鼓動を隠すかのようにあたしはまた、コクンと強く頷いた


これは、気のせい―――――――…


ヒュッ


「きゃあっ」


『しっかりしろー!球よく見て!』


只今、バッドで球を打とうと必死です


そんなこと言ったって〜…


「えいっ!わっ…」


キーン…


ああぁぁ…


口角を歪ませてぐっと拳を握る


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