イジワルな唇_secretkiss_


「打てたっ…!!」


下からうめく声が聞こえる


ん…?


『てめぇー…』


ソロッーと視線を下げて痛そうに頭を抑えながら苦笑いを浮かべる彼。


もしかして…


『そのもしかしてだっつーの。』


ああ…やっぱり

あたしが打ったのは球じゃなく、頭だったのね…

冷や汗を掻きながら状況を飲み込んで苦笑する


睨んでますよ…うん☆


「ごめんなさいっ!」


『別に、謝んなっての。死ぬわけじゃねぇし‥ほら、またやっぞ!』


ビシビシと扱く彼。

そんな彼を見ていて自然と口角が歪む。







楽しい、な―‥。











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