NOEL(ノエル)

「なるほど。
だが、あまりNANOを刺激しないようにするんだな。
弱いモノほど、暴発すると厄介だ。」

「分かってますよ。
もちろん直接危害を加えたりはしていません。

ただ、RJの手に掛かればおそらく二度と姿を現す事は出来ないでしょう。波の上には・・・ね。」

ハイバラの目の前のモニターでは、先ほどセーブされたデータがキューブ状に形作られて青緑色に光る画面の下へと落ちて行った。

それはまるで深海の底に沈む錘のように、微動だにしなかった。

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