NOEL(ノエル)
「あぁ?
フィン、それとこの天使くんとどんな関係があるっての?
俺にはどう見てもコイツは愛玩用アンドロイドにしか見えねぇけどなぁ。」
ユーロはニコルの後ろの少年ににっこりと微笑みかける。
「問題はソコじゃねぇだろ、ユーロ」
ガイはフィンの胸倉を掴み
「上では何が起こっている?」
低くしゃがれた声で問い詰めた。
「あぁ、そんなに神経質にならないでくださいよ。
あくまで、噂に過ぎないんですから。
ただ・・・」
「ただ?」
「念のため、上からの侵入者には気をつけているんです。
物品のチェックも含めてね。」
フィンはもう一度、その視線を少年に向けた。