NOEL(ノエル)

「え・・・あ、そう?
ミルクちゃんがそこまで言うなら・・・」

ユーロは手に持ったライトを下に向け、

「じゃ、みんな、ここ登って来て。
滑らないように気をつけてね。」

さっき自分が上って来た鉄の梯子を指差した。

「うゎ。ユーロ切り替え早っ!」

ビルが呆れたように口を開けると、

「ビル、お前はミルクちゃんの下から上って来ること。
ミルクちゃんが万が一滑るような事があったら、お前が体をはって支えるんだぞ。」

ユーロはビルに向かって人差し指を向ける。

「え、何それ?
どうして僕っていつもそういう役割な訳?」

「そういうキャラだからだ。」

アルベルトは言いながら鉄梯子を上り始める。

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