NOEL(ノエル)

「ビルはゲートで待機。

後からガイとエドが来るはずだから、到着したらこっちの事情を伝えて欲しいんだ。

転送した二人の顔写真のデータは届いてる?」

「バッチリ。
細身で若作り、丸サングラスの爺さんと、マッチョ系色黒でスキンヘッズのオッサン。あ、二の腕には確か青い炎の刺青があったっけ。」

「え、今、腕に青い炎の刺青って言った?!」

突然ミルクが後ろを振り返る。

「ん?どうしたミルクちゃん」

「え・・・あ・・・
な、何でもないです、ごめんなさい。

手順の続きをお願いします。」

ミルクは僅かに顔を赤らめて前へ向き直る。

「いいの? じゃ次行くよ」

ユーロは軽く肩をすぼめながら、次の指示を出す。

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