NOEL(ノエル)
――ゴォォォォッ
するとAirワゴンは、大きく西に旋回しながらドームの西ゲートを目指して急下降した。
「――ノォォォォッ!!」
ユーロは思わず叫びながらシートにへばりつく。
「お、お前らも上ではこういう運転なのかぁー?!」
「まさか。」
「こんなんじゃ、命がいくつあっても足りないよ!」
――シュン
Airワゴンはユーロの次の言葉を待たずにドームの西ゲートに着陸する。
「着きました。」
運転席から冷静なミルクの声が響いた。