NOEL(ノエル)

「え、あ・・・あぁ。
そんじゃ、手はず通りに行くよ。」

「了解です!!」

ユーロの若干震えた声を合図に、三人は一斉に持ち場へと向かう。

一人は群青から鮮やかな蒼へとその照度を上げ始めた空へ、

一人はバチバチと電光が弾けるゲートへ、

そしてもう一人はその先、底なしの闇に包まれた場所へ・・・




ドームから聞こえて来る音は、先ほどの轟音からザワザワとした重たいノイズへと変わっていた。

時折聞こえる興奮した奇声は、ドーム内の異様さを物語る。



(NANOに住む2種類のミュータントの特徴・・・)

アルベルトは歩きながらその脳裏に、それまで学習してきた全ての知識を思い浮かべる。

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