NOEL(ノエル)
真っ白い部屋。
チリ一つないように見える無機質なその部屋には、金属製の枠の上に乗せられた白い寝台が2台と、隅の方に小さなデスクが置かれている。
少年の座っている寝台の周りには、いくつものアームの付いた機械が置かれ、天井からは様々な種類のライトが下がっていた。
「見ての通りの研究室だ。」
周囲の壁には正方形の枠がぎっしりと並び、その一つ一つに数字が描かれている。
「ねぇ、あの数字は何?」
エドは白衣のポケットから細長い銀色のスティックを取り出すと、点滅している数字の一つに向かってそれを向けた。
「ED-30360」
エドがそう言うと数字は消え、代わりにそこにはある映像が映し出された。