NOEL(ノエル)
「わ~ぉ!
凄い美人。しかもスタイル抜群だぁ!」
一面の白い砂浜ではしゃぐ数人の男女。
映像はその中の一人の女だけを追いかけている。
真直ぐに切り揃えられた長い黒髪、ゴールドの水着から覗く豊満なバスト、
黒目がちの大きな瞳に、少し上を向いたコケティッシュな唇・・・
その女には男心を刺激する要素が溢れていた。
「去年、VINOに上げたガイノイドだ。」
「ふ~ん、なるほどね。
ここで観察してるってワケか。」
少年は興味深そうに壁の数字を眺める。
「そうだ。 不具合が起こらないようにな。
まぁ、俺の作る商品に不具合は有り得ねぇんだがよ。」
「でも・・・」
少年はちらりとエドの方を見ると、直ぐにその視線を泳がせた。