NOEL(ノエル)

「来るな!
それ以上、アタシに近づくな!!」

―― バンッ!!

同時にすさまじい爆音と共に、空間が震える。

「ニコッ!!」

ユーロの声に一瞬振り返ったアルベルトは、

「行きましょう!!」

そう叫んで走り出す。

アルベルトの行く手の天井部分からは、先ほどは感じられなかった大気が流れ込んでいる。

「ここです。」

アルベルトは追いついたユーロにそう言うと、

「多分、この上にさっきみたいな床板があるはず・・・」

頭上を指し示す。

「よし。
アルベルトくん、俺の上に乗るんだ!」

< 210 / 298 >

この作品をシェア

pagetop