NOEL(ノエル)

ニコルが、怯えたように震える大きな琥珀色の瞳を開けた。


「大丈夫。僕は敵じゃない。」

「離せ!!」


ニコルは咄嗟に起き上がろうと体をねじると、その視線をアルベルトの胸元へと留める。

(蒼い・・・光・・・?!)

「ぉ・・・お前は・・・」

そう呟いて見上げる瞳が、アルベルトの深い碧色の瞳に重なる。


「もう、大丈夫だから。」


ニコルは小さく頷くと、見つめる瞳の中へと吸い込まれるように、静かにその意識を落とした。
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